
なんか、きづいちゃうラジオ
【第16講】上司が本音を語らないから、部下も語らない——自己一致と自己開示の話
「本音を聞いちゃったら、どうしようもなくなるじゃないですか」 ある上司が、正直にそう言った。聞きたい。でも、聞いたら怖い。聞いて、叶えてあげられなかったら、自分がダメな上司になる。 だから、本音に近づきそうになったとき、話題をそらす。 部下が本音を語らないのは、上司が語っていないからだ。 きりちゃん(桐谷晃司)はそれをカールロジャーズの言葉で言い切る。「上司が自己一致していないのに、部下に自己一致を求めても無理だ」と。 上司が形式的な伝達しかしなければ、部下も事象の報告しかしない。上司が弱みを見せなければ、部下も見せない。鏡のように、相手は返ってくる。報告・連絡・相談は部下にさせるものではなく、上司から部下にするものだ——そう語る経営者がいる、という言葉が示すのも、同じことだ。 できる上司の仮面をかぶっている。 管理職にも、トップドッグとアンダードッグがある。社会的に立派な上司でなければならない——そのトップドッグが、弱みを隠させる。本音を殺させる。 9年前にベストセラーになった『ハートドリブン』の著者・塩田さんは、会社が追い詰められたとき、初めてメンバーに「俺も無理だ」と泣いた。するとメンバーが「助けるよ」と言った。そこから会社が変わり、時価総額500億円まで成長した。 弱みを見せることへの恐れは、実は逆効果だった。 若い世代の経営者ほど、フラットに本音を出せている。「これ迷ってるんだけど、どう思う?」と普通に聞ける。年齢が上がるほど、飲み屋でグチるだけになる——本音を見せているようで、都合のいい自己開示でしかない。 自己開示は、どこまでやればいいのか。 自己開示を深めようとする管理職が、必ずぶつかる問いだ。何でもかんでも話すことではない。でも昔話の武勇伝を語っても逆効果だ。どこまで、どのタイミングで、どうやって——それに答えは出ない、ときりちゃんは言う。 ベーシック講座を受けた受講生の中に、こんな人がいた。「ずっと自己開示していたつもりだった。でも、この講座を受けて、できていなかったことに気づいた」と。 ジョハリの窓——他人が知っている自分、他人が知らない自分、自分が知っている自分、自分が知らない自分。その4つの窓を通じて見えてくるのは、「隠しているつもりなのに、周りには見えていた自分」だったり、「自分でも気づいていない自分」だったりする。 その無意識の領域にアプローチしたとき、自己開示の幅は自然と広がっていく。 お知らせ:シャトルコーチング プライマリーコース 2025年9月5日(土)・6日(日)の2日間、シャトルコーチングのプライマリーコースが開催されます。詳細・お申し込みはこちらから。 https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供: 一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介 説明文

