
Dr. さとうの健康経営クリニック
昔は、心の問題なんてなかった?ストレスチェックは意味ない?|Season 2 第1話
「うわ、またストレスチェックかよ。 これ、何の意味があるんだよ」質問に答えても、翌日から仕事の量が減るわけでも、上司との関係が変わるわけでもありません。「意味ないんじゃない?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。 ただ、「意味があるのか」には、いくつか別の疑問が混ざっています。 ちゃんと測れるのか。心身の状態は良くなるのか。職場は変わるのか。コスパはどうなのか。 そして、なぜ毎年やるのか。 Season 2「ストレスチェックは意味ない?」第1話のテーマは、「昔は、心の問題なんてなかった?」です。 働く人のからだと制度の歴史をたどったSeason 1に続き、今度は心の側から見ていきます。 今回は、ストレスチェックの効果にすぐ結論を出すのではなく、明治の工業化までさかのぼります。1903年の『職工事情』、1911年に公布された工場法、議会で語られた「神経衰弱のようなもの」。昔の働く人の不調は、どのように捉えられていたのでしょうか。 佐藤が調べる前に立てた4つの仮説も、資料と照らし合わせます。昔の言葉を今の診断名に置き換えず、資料で確認できることと、佐藤自身の見立てを分けてお話しします。 ■ この回で扱うこと ・「ストレスチェックは意味ない?」に含まれる5つの疑問 ・「測れること」と「良くなること」の違い ・制度の歴史を調べる前に立てた4つの仮説 ・明治の工業化と、工場で働く人の暮らし ・『職工事情』と工場法案の審議に見える不調の記録 ・「法律に書かれていない」と「問題がなかった」は同じなのか ■ チャプター 00:00 またストレスチェックか。毎年やる意味は? 00:34 ストレスチェックの目的と、今回の問い 03:12 「意味があるのか」を5つの疑問に分ける 05:28 体温計で考える――測ることと、良くなること 06:54 調べる前に立てた4つの仮説 09:43 仮説を資料と照らす――根拠の強さは同じではない 13:01 明治の工業化までさかのぼる 15:32 1903年『職工事情』に記録された働き方 16:10 工場法案の審議で語られた「神経衰弱のようなもの」 17:48 工場法が扱ったもの、条文に現れなかったもの 18:50 今回見えたこと――心の問題がなかったわけではない 19:13 次回――健康診断・精神衛生・職場のメンタルヘルス ■ 動画内の用語について ・「神経衰弱のようなもの」は、動画で紹介する当時の議員の表現であり、個人への診断結果ではありません。当時の「神経衰弱」を、今の「うつ病」などの診断名と1対1で結びつけることはできません。 ・「職工」は、今でいう工場で働く労働者に近い言葉です。・本編の「2014年」は、ストレスチェック制度を定めた改正労働安全衛生法が公布された年です。制度は 2015-12-01 に施行され、創設時は常時50人以上の労働者を使用する事業場で実施が義務となりました。 ・「集団分析」は、部署などの集団ごとに結果を集計 ・分析し、職場環境の改善に生かすためのものです。少人数の集団では個人が推測されるおそれもあるため、結果の提供・取扱いにはプライバシー保護のルールがあります。 ・「高ストレス者」に選ばれただけで、医師による面接指導が自動的に行われるわけではありません。実施者が面接指導の必要性を認め、本人が事業者に申し出ることが関わります。 ■ 主な参考資料工場法が成立する(国立公文書館「日本のあゆみ」) https://www.archives.go.jp/ayumi/kobetsu/m44_1911_02.html 『職工事情』第1巻(農商務省商工局編、原著1903年/リンク先は生活社1947年版、土屋喬雄校閲)※書誌情報は公開されています。本文の閲覧には国立国会図書館の利用登録等が必要です。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000039-I1062080 渡辺章「工場法史が今に問うもの」(『日本労働研究雑誌』No.562、2007年5月、労働政策研究・研修機構) https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2007/05/pdf/101-113.pdf 労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年法律第82号)の概要(厚生労働省)※制度創設時の背景を確認する資料です。 https://www.mhlw.go.jp/content/11301000/0000049181.pdf 労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル(令和3年2月改訂、厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001671531.pdf 令和7年度「過労死等の労災補償状況」(厚生労働省) ※こちらは最近の状況を確認する補足資料です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74476.html ■ 相談先医療機関を探す:医療情報ネット(ナビイ) https://www.iryou.teikyouseido.mhlw.go.jp/znk-web/juminkanja/S2300/initialize こころの不調や働くことの悩み:こころの耳 https://kokoro.mhlw.go.jp/soudan/ 労働時間や安全衛生など、働くルールの相談:労働条件相談「ほっとライン」 https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/lp/hotline/index.html 法令違反・事故・労災保険の請求などの相談:労働基準行政の相談窓口 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/kijyungaiyou/kijyungaiyou06.html ※各窓口で対応できる内容が異なります。 詳しくはリンク先をご確認ください。 ■ ご注意この動画は一般的な情報提供を目的としています。個別の診断や治療、働き続けてよいかどうか、法的判断に代わるものではありません。 個別の健康相談について、YouTubeコメント欄では回答していません。 ■ 出演・監修佐藤将人(合同会社SUGAR代表、産業医)医師・博士(医学)、労働衛生コンサルタント(保健衛生)、臨床心理士、中小企業診断士プロフィール https://sugarllc.co.jp/staff/masato_sato/ チャンネル登録 https://www.youtube.com/channel/UCebCkefGnahnzZ7EoKqcU2w?sub_confirmation=1 SUGAR公式X https://x.com/LlcSugar4335 企業の健康経営・産業医・研修等のご相談、動画内容の訂正・更新に関するご連絡 https://sugarllc.co.jp/contact/ #産業保健 #労働衛生 #医学史 #ストレスチェック #メンタルヘルス






