
第14篇 水槽の底に、最後の青を灯す
あの日、僕が放ったハイビームの閃光は、一人の女性から「視力」を、僕から「色彩」を奪い去った。 事故から一年。罪を隠し、取り壊し寸前の夜の水族館で警備員として働く僕の前に、あの日失明したはずの彼女が現れる。「最後にもう一度だけ、ここで青が見たいの」彼女が願ったのは、水槽の「傷」が光を反射して生まれる奇跡の青。僕はかつて凶器となったストロボを手に、彼女の瞳に一度きりの光を焼き付ける賭けに出る。 これは、過ちを犯した男と、すべてを飲み込んだ女
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